<弱さは前提>インデックス投資ではなく高配当個別株投資を選んだ理由

 著名投資家や投資の名著などは株式市場の平均値に連動する「インデックス投資」を推奨する場合が多いです。たしかに最低限の知識で誰でもできるという再現性があったり、自動化してしまえば投資タイミングの見極めも必要なくなるという簡易性という魅力があります。  ただしそんな投資の王道と言えるようなインデックス投資にも考慮すべき難点があるのも事実です。  今回は私がインデックス投資ではなく高配当個別株投資を選んだ理由をお伝えしたいと思います。 ・私が感じたインデックス投資のメリットとデメリット ・高配当個別株の方が自分に合ってると思った理由 ・おまけ:高配当株投資家がフォローすべきアカウント3選 私が感じたインデックス投資のデメリット3つ(と高配当株の優位点) ①資産は増えるけど収入は増えない  まず、米国株へのインデックス投資は平均7%の利回りが得られるものの、自分の口座に現金が振り込まれてくる訳ではなく、運用資産額が増えて行くだけなのでいまいち投資の恩恵を感じにくいと思いました。  これに対し、米国株からの配当は基本的に年に4回現金が振り込まれるのでキャッシュフローが生まれます。  また、インデックス投資は日々の市場の値動きに晒され続けるのに対し、配当は投資先の事業が正常に経営されている限り変動はあまりありません。普通に生活してるだけで(働かなくても/働けなくても)定期的に口座にお金が振り込まれるというのは安心感がありますよね。 ②暴落時には資産がひたすら減り続ける  インデックス投資で一番怖いと感じたのは暴落時です。直近のリーマンショックではインデックス投資家は資産の約50%を一時的に失いました。私自身は2018年に投資を始めたのでまだ暴落を経験した事は無いのですが、数年の間自分の資産がただ減り続けるのは相当精神的な負担は大きそうと感じました。まだ経験も浅い自分ではそれに耐えられる自信は正直ありません。  暴落した後に10年以上続く長大な強気相場によって結果的に投資家は報われましたが、暴落が始まった2008年から底値をついた2009年の間、凄い勢いで資産額が減って行きました。  これに対して安定した配当実績を保っている企業の株を保有していれば、暴落に関係なく配当を出し続けています。例えばkyutoポートフォリオの多くはこの増配年数が長く、リーマンショック時にも配当を増やした企業がほとんどです。暴落が起きても慌てる必要はなく、逆にお気に入りの株を安価で買える機会なのでありがたくもあります。この配当によるキャッシュフローは精神的な負担を緩和するのに役立ちそうだと感じました。 ③常に増え続けるとは限らない  上のグラフを見ると、S&P500は2009年までは$1500で頭打ちになってます。インデックス投資は長期的に市場が右肩上がりである前提の投資ですが、当然未来の株価なんて誰にも分かりません。況してや経験の浅い私なんかに分かるはずもありません。  明日暴落が起きてその後20年市場が低迷する事だってあり得ます。まさに日本の「失われた20年」がそうでした。配当目的の投資なら市場が低迷しようが減配さえ無ければあまり関係ないので気が楽です。 高配当個別株の方が自分に合ってると思った理由  自分に高配当株投資が向いていると思った一番の理由は「弱さを前提にした投資」だからです。  2018年の秋頃にインデックス投資とどっちを始めるかは悩みましたが、次の暴落時に自分の資産が何ヶ月もの間ひたすら減り続ける間も強い気持ちを保つ自信はありません。酩酊どころじゃない感覚を何ヶ月も耐えられません。私はミリオ先輩程強くない。  なにより私の投資の目的は経済的・時間的・精神的な余裕を作って将来の選択肢を増やす事なので、投資が原因で気が滅入ってしまうのは本末転倒だと感じました。以上のような理由から精神的な負担が比較的軽く、投資の成果も実感しやすい高配当投資に挑戦してみる事にしました。  もう一つ、単純に個別株投資が楽しいです。個人的には新しい趣味の一つみたいな感覚でやってます。先輩投資家のブログを読んだり、名著を読んだり、自分でタイミングを測って株を買う事が素直にやってて楽しいです。何事も道草を楽しむ事は大切ですよね。 おまけ:高配当株投資家がフォローすべきTwitterアカウント3選 … Continue reading <弱さは前提>インデックス投資ではなく高配当個別株投資を選んだ理由