個人的に「なんで義務教育で教えてくれなかっただろう七不思議」の一つです。
ちなみに始めて買った株はカブリバに売って貰った赤カブでした。
私は理系だったので、2018年に社会人になって金融や経済の勉強をするまで「株」がなんなのか全く理解してませんでした。小学生の頃はどうぶつの森をやっていた影響で「株式会社」は「かぶ(野菜の方)」を売ってる会社だと思っていた程です。
流石に社会人でそういう誤解している人は少ないと思いますが、意外と株式会社に勤めている方でもあまり詳しく理解していない人っているんじゃないでしょうか?(入社当初の私のように)今日はそんな人でも理解できる様に「株」という資本主義の重要な要素について解説してみたいと思います。
・「株」を一言で表すと?
・株を所有するといい事たくさん!
・株で損する方法は実は2つだけ
・株式投資の方法は大きく2つ
「株」を一言で表すと?
「株」=「会社の所有権」
まずは基本から。株とは、その株を発行した会社の所有権です。株を購入することで好きな会社のオーナーになる事ができ、購入する際に支払った資金は会社は事業運営などに使われます。こういった形態の会社を株式会社と言います。
株を所有すると良い事たくさん!
株価上昇、配当、株主優待
株主が主に受ける恩恵が上記の3つです。
会社の業績が伸びれば一般的に株価は上昇します。例えば1株1000円で買った株の株価が業績が伸びるに連れて1100円に上がったら、その分自分の資産は1.1倍になります。こういった利益を「資産(capital)が増える」ことから「キャピタルゲイン」と呼びます。ただ、業績が鈍化するとともに株価も下落すれば自分の資産も減る事になるので注意が必要です。
また、多くの会社は利益の一部を配当金として株主に支払います。例えば1株あたり10円の配当金が出る株を所有していると、1年間で株数✖️10円の配当金を受け取る事ができます。株価に対して一年間の配当額の割合を配当利回りと言います。高配当株の中には5%以上の利回りのものも。
1株1000円で配当金が年間10円なら、配当利回りは10/1000=1.0%
株を売却しないと実際に利益が確定できないキャピタルゲインと違って、配当金は株を保有しているだけで利益を享受できます。実際に「収入(income)が発生」するので配当収入は「インカムゲイン」とも言います。
最後に株主優待。優待投資家の桐谷さんの影響で日本での認知度は高いですね。株主に対してその企業が提供する商品やサービスを提供する制度です。株価に対する株主優待の価格を優待利回りと言います。
キャピタルゲインとインカムゲインは課税されるのに対し、株主優待は非課税というメリットがあります。日本では有名な制度ですが、実はここまで普及しているのは日本だけで世界的には株主優待を提供する企業は稀です。
株で損する方法は実は2つだけ
株で儲かる仕組みは分かった。じゃあ損する仕組みは?
「株式投資」と聞くと「損しそうで怖い」という印象を持つ人がまだまだ多いかと思います。投資に関わらず、恐怖の一番の原因って「未知」ですよね。具体的にどういう危険性があるのかを正しく理解する事が大切だと私は思います。
株で損失が発生する場合は基本的に2パターンしかありません。
- 値下がりした株を売る
- 投資先が倒産する
前者の例として1000円で買った株が900円になり、さらなる値下がりが怖くて売ってしまった場合は100円損する事になります。最も一般的な株で損をするシナリオです。
後者の例として投資した会社が倒産してしまった場合、株式の価値はゼロになってしまいます。株式投資において最悪のシナリオです。故に投資する会社は経営状況が健全でなければなりません。
株式投資の方法は大きく2つ
投資の方法は色々あるのですが、基本的に2種類に大別できます。
- アクティブ投資(頻繁に株を買ったり売ったりする方法)
- パッシブ投資(株を買って長期間保有する方法)
アクティブ投資は頻繁に株を買ったり売ったりする事で日々の値動きから利益を得る方法です。デイトレーダーなどい言われる方達の手法がこれに当たります。これに対してパッシブ投資は購入した株を長期間に渡って保有します。優良な企業に投資してキャピタゲインとインカムゲインを享受し続ける手法です。
取引数の多いアクティブ投資と取引数の少ないパッシブ投資。一見すると前者の方が儲かりそうな印象を受けませんか?
実はパッシブ投資の方がアクティブ投資より平均リターンは大きいとされています。アクティブ投資家の中には短期間で大きな利益を得る人がいますが、アクティブ投資は個人的にはオススメできません。短期間の売買の本質は丁半博打であり、ゼロサムゲームだからです。買う際も売る際も手数料が発生するのも無視できません。手数料分だけマイナスサムゲームという見方もできます。
短期取引では何回か勝つことはできるかもしれませんが勝ち続けるには類稀なるセンス、値動きを見張るための時間、何回か負けても継続できる資金力、そして豪運が必要になります。そんな人はあまり居ないので、結果的に大きく損をする人が多い投資方法です。
バークシャー・ハサウェイの副会長、チャーリー・マンガーは短期トレードについてこう述べています。
“If you take the modern world where people are trying to teach you to come in and trade actively in stocks, well I regard that as roughly equivalent to trying to induce a bunch of young people to start off on heroin,”
Charlie Munger
“若い人にアクティブ投資を教える事は、若者にヘロインの服用を始めさせる事と大差無い”という事です。実際、「株で大損した」という方のほとんどがアクティブ投資家です。
次の記事ではパッシブ投資の中でも王道とされている「インデックス投資」についてお話してみます。
kyuto
投資の王道はやっぱりインデックス投資。でも高配当投資の方が好みなんですよね。
現在のkyutoポートフォリオ