5月2日に株主総会でバフェット先生が航空株を全売却したと発表しました!これほどの規模の売却はいつ以来でしょうね。今回は株主総会の航空業界に関する部分の要点を和訳してみました。上はyahoo financeによる元映像です。
以下、バフェット先生の発言の和訳です。いきなり話はずれるんですけど、バフェット先生ってかなり陽気な性格ですよね。多分日本人だったら関西人だと思うんです。なので今回も関西弁バフェットでお送りします。
バフェット(以下:B):わいは間違ってるかもしれへんし、間違っていると願いたいもんやけど、航空業界は根本的に変わってしまったと思うんや。まず4つの航空会社(1)はそれぞれ100億〜120億ドル規模の資金を借り入れると発表した。これは将来の利益から返していかなアカンお金や。さらに今の株価で株式を売る事を強いられている企業もある。これらは将来の伸び代に大きな負担を掛ける事になる。
(1)バフェット先生が今回全売却したアメリカン航空(AAL)、デルタ航空(DAL)、サウス・ウエスト航空(LUV)とユナイテッド航空(UAL)の4社。
(B):それにこの先2年後、3年後、今までと同じくらい個人の航空移動距離や利用頻度が回復するかどうかが分からん。回復するかもしれへんし、しないかもしれへん。今はただ先行きが不透明や。これらの企業は悪い事は何もしていないけど、この先これらの企業がどうなるか全く分からなくなった。このような事態になる可能性はとても小さかったが、現実として起こってしもうた。トラベル業界、ホテル業界、クルーズ業界、そして特に航空業界が痛い目を見とる。
(kyuto):バフェット先生は何度も「理解できるビジネスにだけ投資しろ」と言ってきましたね。今回の株主総会で「分からなくなった」と明言しているように、航空業界の先行きの不透明さが今回の売却の一番の理由なのではないでしょうか。
(B):今この瞬間も飛行機に乗ってる人はほとんどいないが、飛行機自体は無くならない。完全に供給過多やねん。数ヶ月前に航空機の発注をしていた頃には全く予想できなかった事態や。航空業界にとっては世界がひっくり返ったと言わざるを得ない。
(kyuto):待機中の飛行機の維持費は確かに高くなりそうですね・・・。かといって、いつCOVID-19が収束するか分からないので処分する事もできない。さらにロックダウン前にも飛行機を発注してますでしょうし、八方塞がりですね。
(B):今回バークシャーは大きなダメージを負った。だがこれは株価が動き回ってるせいではなく、投資先のビジネス自体がダメージを負っているからや。色々話したけど、これらは株価の予想では無い事は最後に言っておくで。
(kyuto):株価の変動は誰にも予測できませんからね。私も今一度ポートフォリオを見直し、今回のパンデミックでも根本的なビジネスモデルが健在な企業に絞ってコツコツ投資していきたいと思います。
以上、今回は短めですがバフェット先生の株主総会での航空株売却についての発言を抜粋&和訳してみました。他にも大変貴重な知見が盛りだくさんでしたので連休中にたくさん和訳していきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
kyuto
2月末にもバフェット先生はCNBCのインタビューでコロナショックについて色々語ってました。その際の要点和訳がこちら。
3月は毎日高配当株を買い足していました。買い足し銘柄の詳細はこちら。