<目次>
・三種類の所得「給与所得」「事業所得」「配当所得」
・「給与所得」の一本柱は少ししんどいかもしれない
・三刀流で相互補完していくという選択肢
・3種類の所得「給与所得」「事業所得」「配当所得」
いきなりですが、お金の勉強を始めたおかげで今の私は3種類の収入源があります。
一つ目は勤め先の会社から貰っている毎月の給料である「給与所得」。額としては今のところ一番多く、日々の生活の基盤となったり個人事業や株式投資の種銭となったりします。毎月の額が予測でき、且つ余程の事が無ければ途絶える事が無いというメリットがある一方で、(特に年功序列な日本企業の場合)大きく伸ばすことは難しい上に基本的には時間の切り売り(人生の切り売り)であるというデメリットがあります。
二つ目は個人事業から生まれる「事業所得」。最近1日あたりの利益が会社の1日あたりの給料を超える日も出てきたりして、少し調子が出てきました。これは多い月もあれば、少ない月もあるという不安定さというデメリットがある一方で、伸び代が青天井且つ働く時間と場所の融通も効くという大きなメリットがあります。2021年は事業所得を伸ばす事が目標の一つです。
そして三つ目が私が運用している株式ポートフォリオから生まれる「配当所得」。各企業が定期的に利益の一部を株主に現金で還元してくれるというものです。投資としては利回りがそこまで高くなく(税引き後でせいぜい3〜4%)、投資先が利益を上げる事に失敗すれば減配(配当を減額または一時的に停止)する可能性もあるというデメリットがある一方で、自分では何もしなくて良い、本当の意味での不労所得というメリットがあります。今はまだ毎月の水道光熱費が払えるくらいだけど、もっと大きくなれば色々と人生の選択肢が広がりそうですね。
・「給与所得」の一本柱は少々しんどいかもしれない
ここで、給与所得についてもう少し深堀りしてみます。収入源が給与所得のみという方も多いからこそ、メリットとデメリット双方をしっかり把握する事が大切だと思います。個人的な結論としてはサブタイトルにある通りなのですが、給与所得の一本柱という作戦は少々しんどそうだなという印象です。
日本の場合は過去数十年スパンで見ると給与水準がほぼ横ばい(上の図の通り先進国の中では日本だけです)。なのに税金は右肩上がり。多分ほとんどのサラリーマンは年収の約3分の1は税金として自分の手元には残りません(1993年以前は賞与に社会保険料が掛からなかったって知ってました?)。 その上、経費などの税金を還付してもらう手段がサラリーマンにはほぼない(ボクシングで例えるならのガードで相手に殴られ放題のような状態)。
また、大企業は年功序列の慣習が根強く、若手は成果に見合った報酬を得づらい。しかも最近は日本のサラリーマン人生の前提となっていた『終身雇用』が崩れ始めている(トヨタ、終身雇用でググってみてください)。ここ数年は変化が早い印象です。自分の親の世代とはサラリーマンの常識が大きく違うという事は認識しておかないと、価値観のズレに苦労する場面もあるかもしれません。
ここまで心配な点が多い上に、サラリーマンとしての成果は天井が存在する。サラリーマンの年収は本質的には時間の切り売りだからです。毎日5時間残業できる人は居たとしても、毎日20時間残業できる人は世界中どこにも居ないからです。
・三刀流で相互補完していくという選択肢
一つの考え方として、上記のような給与所得の弱点を他の性質の違う所得で相互補完していくのはアリだと思います(外資系でバリバリ出世するなどして給与所得を大きく伸ばすのもアリですが)。給与所得の長所は安定している事、短所は伸ばしにくい事と時間の切り売りな事です。これに対して、大きく伸ばせる事が長所の事業所得と不労所得である配当所得でカバーしていく作戦です。
私が具体的に取り組んでいる作戦は以下のような流れです。
1.会社の仕事はキッチリこなして安定した給与所得を確保(良い感じ!)
2.給与所得を種銭として事業所得を伸ばす(今ココ!)
3.伸ばした所得で株式を購入して配当所得を増やして労働のに対する依存性を低くする
(4.配当所得が十分大きくなったら喫茶店を開いて家族とのんびり暮らす)
この作戦の良いところは給与所得の短所を補っていけるだけでなく、給与所得の長所で事業所得と配当所得のそれぞれの短所を補える、要は相互補完性がある点だと思っています。事業所得は伸びる時はグングン伸びるけど、毎月の所得はバラバラで安定していない…。配当所得は寝てるだけで口座にお金が振り込まれるけど資産規模が小さいうちは所得が小さい(運用資産100万円で毎月の配当所得が3000円くらい…)。
そこで、まず給与所得を確保しておけば生活の土台が確保できます。これで事業所得の不安定さによって生活の心配する必要が減ります。配当所得で生活費をカバーできるのが一番楽な状態ですが、そのためには資産形成に時間を充てる必要があります。その間の生活を支えるための所得としても給与はとても頼もしいです。給与所得の弱点に注目しがちの内容になってしまいましたが、毎月安定した所得があるのはとても魅力的です。完璧な作戦なんて無いので、現状とゴールを定期的に確認しながら改善を繰り返していく事が大事なのではないかと思います。
もしよかったら皆さんの作戦やゴールもコメント欄にてお聞かせください(^^)
kyuto