<目次>
・売却した銘柄達
・ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)
・ネットフリックス(NFLX)
・アルトリア(MO)
・最後に
・売却した銘柄達
先日の記事(『株を売って料理学校に入学しました』)で、株式資産を一部現金化して料理学校に入学した事をお話ししました。ここまで大きな額を売却するのは初めてでしたので、今回は手放なした銘柄の選定理由を備忘録として残しておきたいと思います。
・ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)
一つ目の銘柄は、日本でもお馴染みの昭和シェルの親会社、歴史ある石油系大手のセブン・シスターズの一角のロイヤル・ダッチ・シェルさんです。第二次世界大戦からコロナショックまで減配無しの高配当株投資家に人気な銘柄です。
モヤッとポイントその壱はやっぱり減配してしまった事。コロナという予測不可能な事態の影響だったとはいえ、他の銘柄はディズニーを除けば全て通年で増配しているので、相対的にマイナスな印象です。
モヤッとポイントその弍は石油というコモディティを扱う企業であるという事。去年の減配はコロナ流行による石油消費量の低下に加えて、同時期にサウジアラビア対ロシアの石油関連のイザコザで石油が需要過多になってしまったダブルパンチが原因だったと言われています。コモディティ、言い換えれば製品の差別化がしにくい商品を扱う事の難しさを感じた場面でした。バフェット先生風に言うと「モート(堀)が浅い事業」とでも言うのでしょうか。対して、ブランドが強いとこのような不利益は回避しやすくなります。例えばペプシの生産量が上がったからといってコーラの需要が減るわけではないですよね。わざわざ個別銘柄の中から選んで投資するなら、人気のあるブランドを持っていて価格競争力が強い企業に投資したいなあと、去年の減配をきっかけに思うようになりました。
以上のような理由で今回思い切って全売却。コロナ以前の株価には戻っていないので損失が発生しました。今までの配当を考慮すると収支はトントンといったところでしょうか。
とはいえ、石油会社に全く投資をしないわけではありません。主軸ETFのVYMを通してエクソンモービルやシェブロン(どちらもコロナショックを減配せずに乗り切った)などの石油大手には投資しているので、石油セクターの恩恵も受けられます。今の私にとってはこのくらいのアロケーションが丁度良いと感じてます。
・ネットフリックス(NFLX)
全売却した二つ目の銘柄はみんな大好きネットフリックス。自分で毎日利用しているサービスだし、有料登録者数の増加も衰え知らず、最近は黒字転換も達成、今後最も成長を期待してた企業の一つでした。
唯一のモヤッとポイントは配当を出さない事。じゃあ最初から投資するなという話ですが、一周回って結局そういう結論に帰り着きました。このポートフォリオの目標はキャッシュフローなので、やっぱり除く事にします。
繰り返しになりますが、ネットフリックス自体は大好きでほぼ毎日利用してますし、業績も右肩上りなので、今は軟調な株価もいずれは連動すると思います。キャッシュフロー重視のポートフォリオじゃなかったら間違いなく組み入れたい銘柄ですね。
・アルトリア(MO)
最後に、高配当投資家に大人気のタバコ大手、アルトリアグループを20%ほど売却しました。
最大のモヤッとポイントは元々持ちすぎていた事。財務体制が良くて、配当王で、配当利回りも良いので株価が下がる度についつい買い足していたら一時期ポートフォリオの30%以上がアルトリアだった時期があるので、どこかで調整したいと常々思っていました。良い機会でしたので今回少し削りました。
もう一つのちょいモヤッとポイントは個人的にタバコがあまり好きではない事。実は保有している個別銘柄の中で、唯一アルトリアだけ実際の商品を使用した事がありません。配当のみが目当てで投資しているので、正直他の個別銘柄と比べて長期保有したい意欲が低いです。かといってリターンが高いから全売却したいとは思えない。今後どう付き合って行くべきか悩ましいですね。結局投資の主たる目的は資産を増やす事なので、こういうお金だけの割り切った関係でも良いのかもしれません。
・最後に
今回は初めて大きな売却を経験しましたが、思ったほど資産が減ってないんですよね。料理学校の入学金は64万円でしたが、もともとその倍以上の含み益と今まで積み重なってきた配当金のおかげで、実質投資元本を減らす事なく自己投資用の資金を準備する事ができました。まだ株式投資を始めて3年程度ですが、今後もリスク許容度の範囲でコツコツ続けて行こうと思います(^^)