収入を投資に回して早期退職!アメリカ発祥の火の意志<FIRE>とは

<目次>

1.FIREとは?

2.FIREの魅力

3.FIRE達成のハードル

4.それでも私がFI(RE)したい理由

1.FIREとは?

FIRE = Financial Independence Retire Early の略称。

訳すと「経済的独立(経済的自立とも言う) + 早期退職」という意味です。

若い頃から資産形成に力を入れる事で早く退職しようというライフスタイルで、2010年代のアメリカが発祥とされています(1)

「早期退職」はそのままの意味ですが、「経済的独立」は多くの人にとって聞き慣れないかもしれません。

定義はまちまちですが簡単にまとめると、資産(株式や不動産)から発生する収入が生活支出を上回っているような「労働収入が無くても生活可能な経済状態」です。

2018年頃からアメリカの主要メディアでも取り上げられ始めた事で一気に認知度が高まり、特にミレニアル世代(2000年代に生まれた世代)を中心に共感を呼びました。

2.FIREの魅力

FIREの一番の魅力は「人生の選択肢が増える」事だと思います。

生活費を稼ぐための労働が必要無くなるので、以下のような自由が手に入ります。

 

住む場所の自由!

リモートワークが少しずつ浸透してきたとはいえ、労働者の多くは勤務先の関係で住む場所が制限されています。

FIREすれば労働しなくても良くなるので、好きな場所に住めます。

「いつか住んでみたい!」と思ってた憧れの街や国に住めるってだけでFIREを目指す動機になる方は多いのではないでしょうか?

 

時間の過ごし方の自由!

これも醍醐味の一つですね!労働の必要がなくなるので自由時間は格段に増えます。

家族と過ごしても、趣味に没頭しても、昼からビールを飲むのも自由。

こういう生活を魅力的に感じる方もFIREに向いているかもしれません。

 

好きな仕事に従事する自由!

最後に、生活費のために働く必要が無いので、稼ぎを気にせず好きな仕事に挑戦できます。

この場合、働き続けているのでFIREのFI(経済的独立)の部分だけ実践していると言えます。

「子供の頃は憧れの職業があったけど、いつの間にか会社員になってしまっていた。」

こういう方って意外と多いのではないでしょうか?

私はその一人でした。

3.FIRE達成のハードル

このように様々な魅力のあるFIREという生き方ですが、達成までのハードルはとても高いです。


資産形成のハードル

最大の関門はお金。
仮に、FIREの条件を年間不労所得440万円(日本の平均年間給与所得(2))とした場合、税引き後配当利回り4%の株式資産でこれを達成しようとすると1億1000万円必要になります。
日本の平均純金融資産保有額は1436万円(3)なので、かなり差があります。
出来るだけ早くFIREを達成するには平均以上の収入、平均以下の支出、平均以上の運用利回り、平均以上の金融知識、これらの組み合わせがどうしても必要になってきます。


心理的なハードル

金銭的な関門に比べて議論される頻度が少ない印象なのが心理的なハードル。
資産所得は会社の基本給と違って変動しますし、場合によってはゼロになる可能性もあります。
安定性がとても高い「給与所得」に頼らずに生きていくのはとても勇気のいる決断だと思います。

また、ハードルが高い故に達成者がそもそも少なく、あまり世間に受け入れられていない印象があります。
周囲の冷ややかな目、善意から来る抑止など、周りから理解されにくいかも知れません。
他の人とは違う、一般的ではない道に進むというハードルもありそうです。


FIRE達成後の時間の使い方

最後に達成後の過ごし方について。
仕事を引退する事になるので、基本的に毎日が休日になります。
定年退職した後の時間の過ごし方に苦労する方が少なくない事から分かるように、これが意外と難しいです。
このような生活が退屈に感じてしまうのであれば、FIREしない方が充実した人生を送れるかもしれません。

4.それでも私がFI(RE)したい理由

最後に今の私の考えをお話しします。

私個人はFIREの前半部分の経済的独立(FI)は達成したいと思っていますが、後半の早期退職(RE)はしない予定です。寧ろ、自分が就きたい仕事にいずれ転職し、生涯現役を目指したいと考えています。

ただし、この方針だと一番大きなハードルである資産形成は避けて通れません。
では何故大きなハードルを超えてまで取り組んでいるのか?

 

私がFI(RE)を達成したい理由を無理矢理1行にまとめると、

「お金の心配の心配をする事なく喫茶店を経営したいから」

 

地元のよく通っていた飲食店の店長さん達を見ながら「いつか自分も飲食店を開きたいなあ」と何となく思い描いていたのですが、飲食業の一番の心配事ってやっぱり持続性ですよね。

特に個人飲食店は10年間持続する店舗は5%と言われています。

さらに今回のコロナの流行によって日本では政府の援助があったにも関わらず、短期間で1割程の飲食店が閉店してしまったようです。

コロナがなくとも競争率の高い業界で、売り上げも安定しない事も多い。

でもFI(RE)を達成した後だったら?

おそらく大きく持続性が高まりますよね。

 

自分の生活支出分はもう確保済みなので、店舗経営は財務的にも精神的にも余裕が持てる。

出た利益は自分の懐に入れる事もできれば、お客さんの満足度を高めるために店舗に投資してもいいし、従業員の満足度を高めるためにボーナスとして支給してもいい。

学生さんを雇って、学校の成績表が出たら「最高評点の数✖️◯千円の学生応援賞与!」とか、

ピアノ科の音大生さんを雇って、店内で演奏して貰って「ピアノ特別手当」とか、

夏は夏祭りに出店したいし、冬はテラスで足湯作りたいし、

あと好きな時に旅行して旅先で美味しいものをたくさん食べたい!

やりたい事がたくさんありすぎます。

やりたい事がたくさん出来るようになるために、見たい景色がたくさん見れるように、引き続き頑張りたいと思います。

kyuto

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