日本で取れる英語の2大資格。TOEIC (Test Of English for International Communication) と英検(実用英語技能検定)。どちらも取得している筆者が難易度、実用性、就活における重要性についてお話してみました。
- 難易度は?
- 実際に就活で評価されたのは?
- 目指すべきはどっち?
いきなりですが実は私は帰国子女という輩で、16歳の時に英検1級とTOEIC990を取得しました。TOEIC990は去年も取得しました。他にも一応英検2級、準1級、TOEFLの受験経験もあります。そこで、実際に取得してみた実感した難易度の差と、これら2つの資格を履歴書に書いて就活してみた経験についてお話したいと思います。
難易度
難易度は間違いなく 英検1級>TOEIC990 です。
TOEICに出題される単語や文法はあくまでも日常的なビジネスシーンで多用する類のものばかりなのに対し、英検1級は単語のレベルが一段階高い上に文法もかなりややこしい所が問われます。
リスニングにおいても一問あたりの文量が英検1級の方が圧倒的に多く、全て聞き取って会話の流れを暗記するのにかなり神経を使います。
TOEICと英検2級、準1級、1級を受けた感想としては、TOEICの問題の難易度は2級〜準1級の間あたりです。
さらに英検1級には筆記試験を通過した後に口頭での面接があり、スピーキング能力の他にも短時間で英語でプレゼンを用意する能力も試されます。
合格点を取りさえすれば良いという事を加味しても、TOEIC990の方が難易度は易しいでしょう。
就活で評価されたのは?
私個人の場合、よく評価されたのはTOEIC990の方でした。
私が主に就活をしていた化学業界においては英語がそこまで業務で必要とならないからか、英検1級については面接等でほとんど触れられませんでした(せっかく取ったのに、、、)。逆にTOEICの点数にはよく質問されました。
人事部の方はほとんどTOEICを受験した経験はあるのですが、英検1級を受験する人は全国的にも稀です。2018年のTOEICの受験人数が245万人だったのに対し、英検1級の受験人数は2.6万人でした。どちらも受験した事のある人にとっては難易度の差は歴然なのですが、受けた事の無い人にはあまりピンと来ないのかもしれません。
また、英検が日本の評価基準なのに対しTOEICはアメリカの評価基準であり、世界的にも広く普及している点も大きいです。近年はどの業界もグローバル化が急かされていますので、世界的に通用するTOEICを評価基準とするのは当然の流れなのかもしれません。
目指すべきはどっち?
就活を考えるならTOEIC 英語を極めたいなら英検
国際的に通用するという事もあり、就活やビジネス場面で評価されるのはTOEICの方ですかね。ただ、難易度は英検1級の方が断然高いので「英語を極めたい!」という方は暇な時にそちらに挑戦すると良いと思います。Good Luck!
kyuto