27歳の一般会社員が1000万円貯めるまでに意識したポイント5つ

<目的>
⓪はじめに
①目的を明確にする
②生活の満足度を落とさずに節約する
③収入を増やしつつ本数を増やす
④価格ではなく価値で判断する
⑤今もしっかり楽しむ!

⓪はじめに

 タイトルにもあります通り、純金融資産が1000万円に到達しました!
 2018年から資産形成を始めて3年が経ちましたが、最初の大台を突破できて素直に嬉しいです。

 当ブログに初めてくださった方も多いと思うので簡単に自己紹介します。

<属性>
・27歳 独身男性
・そこそこの大学の理系院卒
・2018年に就職して社会人4年目
・2020年の給与所得は450万円

<資産状況>
・預金 100万円
・株式 750万円
・企業型確定拠出年金 150万円
・合計1000万円!🙆‍♂️

 少し古いデータですが、金融広報中央委員会が発表した「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯]」によると、20代の平均純金融資産は106万円、資産額1000万円以上の割合は回答者のうち4.2%となっています。

 今回は大台を突破した記念に資産形成していく上で特に意識していた5つのポイントを振り返ってみたいと思います。何かの参考になれたら幸いです。

①目的を明確にする

 何かを始める時は目的を明確にする必要がありますよね。これは目的は子供の頃からあまり変わっていません。美味しい料理を作る事、美味しい料理で人を喜ばすのが好きなのでいつか自分のお店を持ってのんびり経営していくのが夢です。「のんびり」と言うのが肝でして、できればお金の心配をせずにいたいのです。そうすれば今回のコロナ騒ぎのようなブラック・スワン・イベントの中でも余計な心配をする事なく、お客さんや従業員の満足度を高める事に集中できる気がするんですよね。

 なので私の資産形成の一番の目的は「自分の夢を叶えるための経済的な土台を作りたい」です。もう少し具体的にすると「喫茶店運営の固定費と私(結婚できたら家庭の)生活費を株式の配当所得で賄えるように資産形成したい」です。

 目的が明確になると、不思議と日常的な時間とお金の使い方にもメリハリがつき始めます。

②生活の満足度を落とさずに節約する

 次は上手く節約する事。私の場合は無駄な保険の解約、楽天モバイルの導入、楽天電気の導入が大きかったです。

 「節約」と聞くとこまめに電気を消したり、節水したり、スーパーの安売りで買い溜めるといった事を連想するかもしれませんが、こういった事は一切していません。こういった節約は効果が小さく、生活の満足度が下がるからです。

 節約の目的はお金を出費を抑える事なので、より出費が抑えられる箇所から始めるべきだと思います。さらにそれを継続しやすくするために生活満足度に影響が小さい事も大事。これに綺麗に当てはまるのが固定費の節約です。

 例えば、独身の方にとって生命保険と医療保険は不要です。万が一の事があっても経済的に困窮する人がおらず、病気や怪我に対しては公的保険+貯金で対処が可能だからです。携帯電話も楽天モバイルと契約する事で通信量は1年間無料になりますし、電力会社も楽天電気に切り替える事で毎月電気代を節約できました。これらの節約は出費への影響が大きい(ざっくり月1万円くらい)、生活の質に影響はほぼ無いのでストレスフリーで続ける事ができます。

③収入を増やしつつ本数を増やす

 次は収入を上げる事。私が実践できたものを影響の大きさ順に並べると以下のようになります。

 (就職)>転職>副業(※)>株式投資(配当収入)>昇給>(残業)

 まず、この3年間で一番収入に大きな影響を与えたのは大学院を卒業して会社に就職した事でした。それ以前はバイトの月収入社3年目だった2020年の年間給与所得はちょうど450万円ほど。今まで勤めていた会社は福利厚生がかなり充実していたので一概の給与額だけでは比較できませんが、同業界同職種の中では中の上くらいだった印象です。残念ながらまだ他の収入は会社の給料ほどには成長してません。個人的に就職活動に関してはあまり詳しく無い(というより忘れた)ので割愛します。

 次に大きかったのは転職でした。これは最近転職したばかりなので収入が増えるのはこれからですが、年収ベースで80万円アップ(その他の家賃補助などの差額も含めると120万円アップ)しました。転職先が同業界の時価総額ランキングトップ3に入るよう企業である事もあり、上手くステップアップできたと感じます。もともと福利厚生はとても充実していたのにその上を行くのは流石だと感じました。
 自分のスキルや経験は急激に成長した訳ではないのに、勤務先を変えただけでもとの会社の数年分の昇給を先取りする事ができる。会社の給与を上げる最も効果的な方法は転職であると言われていますが、まさにその通りだなと感じました。トヨタをはじめとした日本を代表する大企業が次々と終身雇用を辞めようとしている中、私と同年代である平成生まれの方にとって転職活動は必須となってくるかもしれません。

 次に大きかったのは副業。たまに知り合いに会うと「儲かってるんでしょ?」と聞かれるんですけど、はっきり言ってあまり儲かっていないです。実際2020年の決算では数十万円の赤字でした(今年こそは黒字化したい…)。じゃあなんでこの順位に入れているかと言うと「所得の分類が事業所得であるが故に生活費の一部を家事按分として経費に計上できるから」です。個人的に「リアル人生ゲームのチート技」と呼んでいる仕組みの一つがこの家事按分。一言で説明すると「プライベートと事業の両方に関わる出費であれば一部を経費として計上できる」という大変お得な制度です。例えば私はよく自宅で個人事業に取り組んでいるので、家賃、水道光熱費、通信費などの出費を確定申告の際に一部経費として申告する事ができます。経費が多いほど可処分所得が減るので結果として納税額も下がります。このように事業の利益があまり出ていなくても経費を活用する事で家計を改善する事が可能なのです。なので収入の額だけで一概に比較する事はできません。

 次が株式からの配当所得。2020年の税引き後の配当所得は約20万円でした。もちろん大金ですが、まだ生活を一変できる程の額ではありません。でも配当所得は本当の意味での不労所得なので、そういう意味では重要な存在です。これの伸ばし方はシンプルで、ただ配当が出る株を買い続けるだけなので今度もコツコツやっていきたいです。

 次が昇給。実際の昇給額は配当所得より大きいのですが、ピケティの不等式(ざっくりまとめると給料より投資のリターンの方が伸びが早いという史実)を参考に影響を低めに見積もってます。昇給するに越した事はないですが、上司からの評価次第な上に(会社に寄りますが)本質的には時間の切り売りなので天井も低め。自分の中では重要度は低めな印象です。(※決して会社の仕事に尽力する事を否定している訳ではありません。が、上記と比べると一般的には伸ばしづらいとは思います。)

 最後に残業。私は配属先の部署が残業ゼロベースだったので伸ばしたくても伸ばせませんでした。一番手っ取り早いので個人事業や株式投資の種銭作りとして残業が可能な範囲でしたかったのですが、会社の都合なので仕方ないですね。

④価格ではなく価値で判断する

 次は出費する際に価格ではなく自分の価値観に基づいて価値で判断するようにした事。節約では満足度を下げずに出費を抑える事が目的でしたが、ここではより満足度を高められるようなお金の使い方を意識してきました。

 例として「車」を挙げてみます。私の車に関する価値観は「移動手段として機能すれば良い」と感じています。なので車にはほとんどお金を掛ける事なく、大学の頃に親からもらった中古の軽自動車に乗り続けました。そして上京した際に売却しました。東京であれば公共の移動機関が充実しているので私の価値観では必要を感じなくなったためです。もちろん「車が好き」とか「カッコいい車を買う事が目的で仕事を頑張っている!」という価値観であればそこにお金を使う事は良いと思いますし、そういった価値観を否定するつもりは全くありません。

 価値観は人それぞれなので、同じ「価格」の商品・サービスでも購入者にとっての「価値」も人それぞれ。頑張って働いた対価である大切なお金なので、自分が一番価値を感じる部分にしっかり使っていきたいですね。

⑤今もしっかり楽しむ!

 最後は今もしっかり楽しむ事!

 資産形成に取り組まれている方は常にお金を「消費」「投資」「浪費」の3種類の出費にバランス良く振り分けていかないといけません。当然「浪費」を減らして「投資」を増やす事によって資産形成は捗るのですが、全く「浪費」しないのも勿体ないですよね。一度しかない人生ですし、若い時間は限られている。最期に後悔しないように今もちゃんと楽しみつつ、バランス感覚を養っていきたいものです。

 以上、私がこの3年間で意識していたポイント5選でした。「資産形成は最初の1000万円が一番辛くて、それ以降はどんどん楽になる」と言われていますが、まだあまり実感はありません。2000万円に到達して振り返った時にはそう感じるのかな?

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